若連、勢揃い

若連、勢揃い

「あばれ山車」本番を前に、「町」「後東」「西」「前東」「小手森」「宮秋」「大町」の7つの若連が「東和文化センター」広場に集合する。

各若連のメンバーは「きりっ」と引き締まった表情ではあるが、この時点では余裕のある笑顔も見える。

以前、ここには「安達高校」針道分校があり、10代の若者たちがそれぞれの青春を謳歌していたという。

分校の統合・廃校に象徴される時代の変化は、針道の各若連にとって「担い手」問題として現れている。

我国の農業生産構造では高齢化や後継者不足など「担い手」問題が指摘されて久しい。

農山村にとって、それは地域産業である「農業」の問題のみならず、「集落」という地域コミュニティの存続にかかわる深刻な問題である。

その意味で、「あばれ山車」の担い手確保は、農山村に居住する方々のSDGsにかかわる問題解決方法を考える貴重な機会を私たちに提供しているといえる。