「ミツバチの科学」再び

「ミツバチの科学」再び

【引用】What is a Langstroth Hive?

人類は狩猟対象の蜜蜂を農耕文明に組み入れ、産業革命期に養蜂技術を劇的に進展させた。
 H.D.ソローが”Walden”出版に漕ぎ着けた前年(1853年)、L.L.ラングストロースは改良養蜂箱による養蜂のマニュアル本を出版している。

☞ L.L.Langstroth(1853),”Langstroth on the Hive and the Honey Bee: A Bee Keeper’s Manual”

ラングストロス式養蜂箱はその後の養蜂に継承され、研究の進展に貢献してきた。

☞ 例えば、蜂群(コロニー)が分業や情報を活用した蜂蜜生産で越冬や世代交代に成功し、持続性を保持しうる機構の定量的解明など。

 さらに採餌蜂の飛行距離とエネルギー収支、蜂児の適正温度と保持機構、感染症による群崩壊と感染経路および防衛機構など、人為的管理を超えた野生種と地域環境・生態系の関係性の解明が新たな課題となりつつある。

☞ ミツバチ科学はミツバチの目線(擬虫法?)から自然を理解し、その保全的利用をヒトに伝えるための教育ツールなのかもしれない。