蛇石とSDGs
- 2021.01.29
- 地域情報

SDGsとは?
SDGsは17分野、169項目からなる持続可能な開発目標
SDGsの目標は、①貧困対策、②飢餓対策、
③健康と福祉、④教育、⑤ジェンダー、
⑥上下水の安全衛生対策、⑦エネルギー、
⑧労働と経済、⑨産業と技術革新、
⑩格差是正、⑪居住環境の保全とまちづくり、
⑫生産と消費、⑬気候変動対策、⑭海洋環境と
海洋資源の保全、⑮陸域生態系の保全、
⑯平和と公正、⑰国際協調
という17分野における持続可能性の向上です。
古代、治水は稲作で地域開発を行う総合的経営戦略であり、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)神話もその物語化といえるのではないか? SDGs視点では、①②⑥⑧⑨⑪に関連します。そこで、
針道の蛇石を紹介します。その謎を解く鍵が富山県魚津市にありました。
魚津市観光協会公式サイト
☞ 花崗岩に貫入した輝緑岩を大蛇に見立て… 高さ約1.5m、幅約2m
富津の蛇石伝説
☞ 狩人が巨岩を抱いた大蛇を撃ち殺した恨みで大洪水が起きたとされ、逆に、干ばつ時に石を叩けば雨が降ると信じられている。その伝説を前提に針道の蛇石を見てみましょう。
魚津に比べてサイズは小さいが、花崗岩部分の形状は似ている。大蛇が絡みついた輝緑岩部分は見当たらないが、口太山の夏無沼には大蛇伝説が残されている。
1.夏無沼は青緑色の澄んだ冷水を湛え
☞ 泉が湧いていた?
2.夏でも冷気が漂い名称の由来となった
3.大雨でも水は濁らず水底に大蛇が生息
☞ 大蛇の正体とは?
よもや首長竜の生き残りでは?
【仮説】大蛇は夏無沼の主、水神の象徴?
☞ 水源は口太山! 水の神?山の神?
※ 先祖の霊を鎮める寺社は存在しない
⇒ 日本的な宗教ではないのか?
4.旱魃年、夏無沼からの引水工事を強行!
5.夏無沼が干上がる前に大蛇は雲を呼び雌沼(土湯)の水底に身を沈めた
☞ 大蛇=水神という仮説?
針道の大蛇伝説は灌漑稲作への転換物語 ☞ 蛇石は水源保全を戒める記念碑?
口太山を水源とする沼を農業用水に転用するために自然を改造 ⇒ 飢餓のない社会を生む灌漑工事の代償として原生的自然環境が失われた ⇒ 口太山、夏無沼、大蛇伝説、蛇石はSDGsを考える地域教材では?
☜ 大蛇が移り住んだとされる雌沼は現在の女沼と考えられる⇒ 夏無沼の水辺散策路
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